5月19日(日)14時から狭山市中央公民館第1ホールでNPO法人さやま環境市民ネットワークの第12回総会が行われ50名を超える会員や市の職員の方々が出席しました。
石田代表理事から開会挨拶が行われ「世の中の動きが激しい中、狭山市の工業出荷額は県下一に返り咲きましたが、日本の温暖化対策の遅れ、マイクロプラスチックの海中浮遊など地球環境を取り巻く状況は厳しい。狭山地区では特定外来生物が多くなり除去作業が忙しい状況です。さや環は市民や市役所、市議会との関係がとてもよくこれからもまちを上げて取り組んでゆきたい」
次いで狭山市長代理として吉田環境経済部長から「日頃からの環境保全活動ご苦労様です。マスコミでは海洋プラスチックの問題や食品ロスのミニマム化する動きが見え、危機感が見えてきました。行政だけでは到底できないので環境市民との協働活動をしてゆかなければならず、益々『さや環』の活動に期待します」
この後議長に石田代表理事が選出され、議案が粛々と審議され、議案が承認されました。
この後「森林飽和」を出版された太田猛彦 東大名誉教授による記念講演が行われました。
この講演では東日本大震災の津波で根こそぎさらわれたものの減災効果が証明された防砂用の松林の話や、建築材料、薪炭材や家具調度の原材料と無制限に使われたために国土の多くが江戸時代はげ山になった状況が浮世絵の中に語られ、明治期から植林が始まった話や、外材依存に頼った結果、適切に森林が管理されない状況を作り、飽和状態にあることなど、新しい知見に大いに驚かされました。
この後太田講師を囲んで懇親会が開かれ日頃多忙な環境市民の皆さんと環境まちづくり談義の花が咲きました。