8月25日(木)9:30~11:30
前日までの台風がうそのような好天に恵まれ、笹井にある株式会社 鷺宮製作所 狭山事業所の見学会が開催され45名(一般市民35名+さや環スタッフ7名+市職員3名)が集まりました。
株式会社 鷺宮製作所は狭山市の工業都市化が進められて間もなく操業が開始された事業所です。都市対抗野球で有名ですが、何を作っている会社か意外と知られていません。
環境にやさしいライフスタイル講座では株式会社 鷺宮製作所 狭山事業所にスポットを当てて環境取組を知り、私たちの環境への認識を深めたいと考えました。
(株)鷺宮製作所狭山事業所では主にエアコンの冷媒圧力や温度を制御する部品を作っています。エアコンの部品一つ一つはどんな働きがあるのか見ただけではわかり難いのですが、エアコンの仕組みを知ると部品の意味が分りました。
エアコンはアルコールが皮膚に触ったときスーッとする冷たさや、打ち水をした後、涼しく感じるのと同じように、液体が蒸発する時に気化熱を奪う原理を利用しているのだそうです。
夏場、室外機中のコンプレッサーで冷媒となる特定ガスを圧縮するとガスの温度が上がり液化する。この加熱された冷媒をファンで冷やした後に加圧を解くと蒸発し冷気が生れる。この冷気が室内の温かい空気と熱交換すると冷たい空気が室内に送られる。冬場、このサイクルを逆転すると室内は温めることができる。これらの仕組みをうまく制御するのに鷺宮製作所が作った「電子膨張弁」や「圧力センサ」が、また冷暖房の切換に「四方切換弁」が必要で、これらの進化がエアコンの省エネ性能に大きく貢献していることが分りました。