2015年7月15日水曜日

「川づくり・まちづくりを考える」が開催されました。

7月14日(火)10:00~12:00 入曽公民館で「川づくり・まちづくりを考える」環境講座が開催されました。

「さや環」理事の皆川健治さんから狭山市南部を流れる不老川についてお話しを聞きました。

不老川は東京都瑞穂町を源流に入間市、狭山市、川越市を経て荒川の支流である新河岸川に注ぐ全長18.5kmの川で、2~3万年前に流れていた古多摩川が流れを変えたあとに残った武蔵の台地の谷を流れている。

かつて高度成長期に沿川に住宅が建ち生活排水が流れ込み、日本一汚れた川となったことがあるが、川越の水処理場から出る水を還流させたり、市民団体が清掃活動をしたり、木や草花を植えたりして美しい清流を取り戻した。今では魚が住み、川沿いは市民の散歩路となっている。



近年温暖化影響からゲリラ豪雨もあり狭い川幅は幾度も洪水被害が出た。このため遊水地を作ったり拡幅工事が行われるようになった。

川沿いには平安時代から都の歌人たちが話題にした七曲り井戸(この辺りに散見される堀兼の井のひとつ)もあり拡幅工事を単なる土木工事として考えている節もあるようだが貴重な歴史遺産を活かしたまちづくりをしてゆくことが求めらている。そのためには市民がもっと声を上げ、住み良いまちづくりを進めることが必要である。
 
参加者からの意見
「清流を維持するために川越からの還流水は年間7,000万円弱の電気代がかかると云われている。もっと別の方法もあったのではないか。」


ポンプアップされた噴流水は基地南端付近に吐出される